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アートに生きる - TORIHADA取締役のブログ

ブロックチェーン技術で著作権、不動産管理は変容するのか?

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【キャンセル待ち受付中】起業家のためのブロックチェーン・スクール #03 「ブロックチェーン技術で著作権、不動産管理は変容するのか?」 | イベント情報| Startup Hub Tokyo(スタートアップハブトウキョウ)起業のヒントに、出会える場所

東京都主催のブロックチェーン勉強会第三回

前回に続いて、ブロックチェーン勉強会に参加してきました!

勉強会に参加しても予約がいっぱいで参加できなかった方からご連絡を頂きまして、今回もブログ化したいと思います。

個人的に、ブロックチェーン × 著作権管理はDJとしても、株式会社TORIHADAの取締役としても気になっているポイントなので、凄く楽しみでした。

講師は第二回に引き続きGincoの森川さんなので、ご紹介は割愛します。

まず今までの復習(ブロックチェーンとは?スマートコントラクトとは?)から入り、すぐに著作権・不動産管理×ブロックチェーンの話でした。

 

著作権について

著作権:著作物(小説、音楽、絵画、プログラムなど)が生み出された瞬間に自然に備わる権利。細かくは以下2つに分かれる

著作者人格権:公表権、氏名表示権、同一性保持権などから成り、譲渡不可

著作権(一般的な"著作権"):著作物の利用に関わる様々な権利から成り、譲渡可能

二次的著作物

二次的著作物には、原著作者の許諾が必要。

利用には、原著作者と二次的著作物の許諾が必要で、利用料の支払いが発生する。

著作権管理について

個々の著作権者が、あらゆる権利の許諾および侵害を管理することは困難。

そのため、音楽でいうJASRACなどの著作権管理事業者に著作権管理を委託(譲渡)している。

ただ、インターネットの普及により著作物を取り巻く環境が変化

  • 公開が簡単に可能に(YoutubeTwitterなど)
  • デジタルコンテンツの場合、複製が容易
    SNSに投稿するだけで、著作物の"複製"、"公衆送信"となる

そのため、インターネット時代に適した管理方法が必要になってきた。

著作権管理の課題

集中管理による弊害が発生している

  • 営利が絡むため、著作者の利益を毀損する可能性がある
  • 管理すべき対象が多く、管理コストの肥大化
  • 著作権者に届くまでの収益分配スパンが長い

中央で管理する時代から、個人が自ら権利を管理できる時代になるのか?

ブロックチェーン活用の可能性

著作権を取り巻く権利行使について、ブロックチェーン関連技術の活用が可能

  1. 記録(ブロックチェーン
  2. 証明(ブロックチェーン
  3. 販売(仮想通貨)
  4. 分配(スマートコントラクト)
  5. 許諾(スマートコントラクト)

著作権管理へのブロックチェーンユースケース

1.記録および証明

原状:著作者が申請→管理団体がデータベースに登録・記録←消費者が参照

ブロックチェーン:著作者がブロックチェーンに登録・記録←消費者が参照

(方法:画像などのデータにタイムスタンプを付与し、それ自体にハッシュ関数をかけ、ハッシュ値に。ビットコイン取引に付加情報(OP_RETURN)を追加することで、ブロックチェーン上に著作権情報を付与することが可能となっている。)

2.販売および分配

原状:著作者⇔出版社⇔取次⇔書店←消費者

スマートコントラクト:著作者が著作物の提供⇔スマートコントラクト←消費者(仮想通貨)

スパンが長く、キャッシュフローが良くない原状のフローが、スマートコントラクトのリアルタイム実行によって大幅改善される。

SINGULARは元々映画監督だった人とかが立ち上げたようで、コンテンツ自体も自分たちで作っているみたいです。

ちなみに、どうでもいいですが、SINGULARは若井も投資してます。
(上がってほし〜)

3.使用許諾

原状:消費者が確認依頼→管理団体が著作権に確認→著作権が管理団体に許可→管理団体が消費者に許可→消費者が利用料金を支払い→管理団体が著作権に分配

スマートコントラクト:著作者が登録・記録→スマートコントラクト←消費者が依頼および使用料金支払い

※上で紹介したBindedはここまで実現しようとしている。

 

不動産について

不動産テックの分類

  • マッチング(国内:SUUMO、HOME'S)
  • 情報提供(国内:IESHIL、Gate.)
  • 流動化(国内:Akippa、スペースマーケット 国外:Airbnb、WeWork)
  • 業務効率化(国内:ぶっかくん 国外:VTS、Doozer Real Estate Systems)

現在の仲介業の役割

ドバイのマンションオークションは、海外送金の手間や税金対策を鑑みて全てビットコインで実施されたりするらしい。

不動産契約は確かに毎度同じ書類を用意しなきゃいけなかったり面倒なことが多いので、実現されるといいなと思います。

あと、サイトでは空室の物件も問い合わせたら空室じゃないみたいなことも多いのもストレスですよね。

不動産管理へのブロックチェーンユースケース

沢山ケースが出てきて書ききれず。。

個人的には各国の政府が導入しているのが印象的でした。

財産権の明確化

一元管理された土地登記システムが無い国や、土地の登記が不正のリスクにさらされてたり信頼性がきわめて低い国であっても、財産所有権が確立できる。

賄賂が多かったり、管理がめちゃくちゃな国だと海外投資家は怖くてとてもじゃないけど、投資できない。

  • bitland:ガーナのプロジェクト

不動産の分割所有

不動産の個々の出資比率の規模と価値を、セキュアかつ確実に追跡でき、従来のシステムでは避けられなかった複雑さを解消し、例えば不動産の0.03%を友人に売って資金を調達することが可能となる。

 

適切に運用するための課題

エスクロー取引でいう受取確認の課題が著作権や不動産にも当てはまる。

ブロックチェーンの外側の問題をどう補完するかがポイント。

 

ワークショップ

ブロックチェーンによって変わる業界は?

考察のポイント

  • 仲介業者がいるか
  • 複数の事業者で同じデータを参照もしくは扱っているか
  • データの透明性、完全性が重要か

ブロックチェーンによって変わる業界として出た意見

ちなみに若井のチームは・・・

  • 大学研究:情報を出すと負けという感じになっているが、ブロックチェーンで記録できると、共同研究みたいなモノが増える
  • レシピ:著作権の無いものの著作権
    著作権無いものはWebサービス化すると美味しくなってしまっている。
  • 運:今可視化・指標化できていないモノの指標化
  • 広告:リアルタイムビッでィングではなく、フューチャービッディング×二次流通

戸籍に関してはこのブロックチェーン、学歴に関してはこのブロックチェーン、一つのサービスが複数ブロックチェーンを参照する、みたいなことも出てくるはず。

 

Q&A

Q.1 メルカリなどがブロックチェーン化したら手数料取れなくなるんじゃ?
A.1-1 手数料は小さくなっても工数が下がって利益を上げる方法がある。
A.1-2 手数料0でもトークン自体の価値を上げることでマネタイズする方法もある。

Q.2 ブロックチェーンに画像データを入れられるの?
A.2 ブロックチェーン用の分散型のストレージプロジェクトは出てきている。ただ、大体は画像データがどこかにいつのタイミングであった、というデータを記録しておくケースが多い。

Q.3 逆にブロックチェーンと相性の悪い業界は?
A.3 全部影響していくが、早い所はデジタルの情報だけで良い業界。オフラインでの作業が多い業界は遅くなる。建築や工程管理など。

Q.4 今まで考えたことを考えなくて良くなることで脳が退化しない?
A.4 自分で判断するよりもAIで判断した方が良い時代は来る、その中で何を自分が選ぶか

Q.5 ブロックチェーン技術者の確保にあたってのアドバイス
A.5 ブロックチェーンエンジニアは日本にいない。ただ、ブロックチェーンを技術的に理解する上でプラスのスキルセットになる人はいる。なので、ブロックチェーンエンジニアにプラスのスキルセットがある人をブロックチェーンエンジニアにするのが良いのでは?後はいかに事業に魅力を出すか。何の課題に対してどういうアプローチをするのか。

 

感想・まとめ

面白かったー!

黎明期だからといって放置するのではなく、果敢にこの業界に入っていきたいなと思います。

興味の有る方・ブロックチェーンに既に取り組んでいる方、是非情報交換させて下さい!

 

最後にSHTから告知

share-wis.com

startuphub.tokyo

ブロックチェーンでシェアリングエコノミーはどう変わるか?

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東京都主催のブロックチェーン勉強会第二回目

今日はStartup hub Tokyo主催の"ブロックチェーン技術は新たなシェアリングエコノミーを生むか"に参加してきました。

第一回目は満席で行けなかったのですが、今日の二回目と来週の三回目は参加します^^

そして議事録がてらブログです。

興味の有る方は読んで感想を頂けると嬉しいです・・・!

 

講師について

森川夢佑斗さん(AltaApps創業者、Ginco代表取締役、Onokuwa CSO

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引用:森川夢佑斗|Ginco Magazine - 安全に仮想通貨を管理するための情報をとどける

 

シェアリングエコノミーについて

市場規模

シェアリングエコノミーの市場規模は2025年には3,350億ドル(2013年の22倍)に。

ちなみに、Uber時価総額は680億ドル、メルカリは1億ドル超えのユニコーン企業(1,000億円以上の時価総額で未上場)。

シェアリングエコノミー事業者がやってること3つ

  • ユーザー間のマッチング
  • エスクロー取引の実行
  • ユーザーの信用の可視化

エスクロー取引とは?

二者間の取引の成立を第三者が担保し、成立させること。

取引時に問題が起きた場合は、仲介する会社が解決し、取引が成立しなければ払い戻しを行うことでユーザーリスクを下げる。

例) フリマ、EC、銀行

これにより、エンドユーザーは信用できる人を探す工数が無くなり、取引時に不安を感じることも少なくなった。

運営会社の巨大化としわ寄せ

運営会社が利益を追求するあまりに、エンドユーザーが不利益を被ることが発生している。

それでもユーザー数が多いプラットフォームの方が流動性が高くなるなど、ユーザーの依存性が高くなるため、乗り換えられず、悪くいうと搾取されやすい状況になっている。

例) ドライバーの給料値下げ(Uber

シェアリングエコノミーの課題

  1. 国を横断した利用には、まだハードルが・・・。
    ※特に決済方法などが国依存。
  2. 不正利用を防ぐための運営に多大なコストが・・・・

 

ブロックチェーンによる可能性

スマートコントラクト:ある条件に基づいて、P2Pにデータを送信する仕組み

関連) Etherscan:スマートコントラクトの確認ができるWebサービス

例1)  自動販売機:一度置けば自律的に動く

  1. 100円を入れる
  2. 100円で買える缶コーヒーが光る
  3. ボタンを押すと缶コーヒーが買える

例2) スマートコントラクトを利用した取引:一度デプロイすれば自律的に動く

  1. Aが代金をデポジット 
  2. スマートコントラクトのアドレスにデポジット履歴が残る
  3. Bが履歴を確認し、荷物を郵送する
  4. Aが受取確認を行う
  5. 自動的に支払いが実行される

つまり、スマートコントラクトによって、エスクロー取引の部分を仲介者無しに自律的に実現することができる

個人的には、自律的な例えとして出されたのが自動販売機だったことが面白かった。

 

エスクロー部分とトークンエコノミーの組み合わせ

 

ブロックチェーンでシェアリングエコノミーはどう変わるか

※ワークショップ

現状の課題変革の可能性について考えました

考える際に提示されたポイント3つ

  • 仮想通貨はP2Pで送信できる
  • スマートコントラクトの活用
  • オフライン情報の取扱い

以下僕達のチームで行った議論です

オフライン情報をどう得るかが重要

例えば郵送では"受け取ったこと"をどう証明するかが難しい問題です。

僕達のチームでは、行か2つの方法があると話しました。

  1. 情報を取得する:例)Amazon Keyにおける監視カメラ×画像認識
  2. 行動を限定する:例)Amazon Keyにおけるスマートロック
信用の可視化の限界と可能性

例)Uberで事件を起こした人の評価が4.7だった。

☆とコメントでの評価システムやクレカの利用履歴など、1サービスの情報だけでは限界で、複数サービスを横断した個人IDの引き回しが必要になってくると考えられます。

参考)Gaiax社による本人確認情報の共有

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引用:シェアリングエコノミーによる持続可能型の新しい社会の実現(上田祐司)

更に、監視カメラに写った体の動き、検索履歴などの癖も個人ID乗せていくことで改善できるはずです。

例)国会のヤジの音声を取得してID情報として乗せることで、政治家の責任感が増す

ただし、プライバシー等の人権とのすり合わせが必要になる可能性は高いと思います。

忘れられる権利や反省が認められる社会残るのか」というチームメンバーの言葉が印象深かったです。

コミュニティの国化

Bitnationという個人証明や通貨などの国家サービスを代替するプロジェクトがあります。

有名な エストニアの事例 を見ても、今後は生まれた国ではなく、支えたい国・利益を得られる国を選ぶようになるのではないかという話がありました。

gaiax-blockchain.com

講師からのコメント

現在のこの分野の課題

  • 流通等の利便性のおいて、トークン < 法定通貨
  • スマートコントラクトを処理する際の手数料
  • 配送情報などオフラインの情報をどのようにして取り入れるか(=スマートオラクル)
利便性に対して

フリマアプリでもフリマコインなら手数料を下げる、割引になる等の特典やメリットを出すことが重要。

オフライン情報に対して

オフライン情報を取る方法としては以下の2つ、 

  1. 凄く精密に情報を取る
    例)指紋、IOTデバイスで取る動き、画像認識
  2. 人に対するペナルティやインセンティブのコントロール
    例)デポジットゲーム理論

例)天気予報の予測に仮想通貨を賭けられ、当たると仮想通貨がもらえるプロジェクトなど、予測市場の本質はインセンティブによるスマートオラクルの実現。そのプロジェクトは、天気に対する保険を天候に左右されるビジネスのオーナーなどに提供している。

ちなみに、人が介在せずに成立させるためには、どんどんサービスが複雑になる。

C2Cサービスにおいては、逆に誰かを頼ることで、凄くシンプルになることを念頭に入れておくべき。

 

質疑応答

Q. 個人IDの引き回し、オフライン情報の課題は?

A. KYC(Know your customer)はみんながWin-Winになる仕組みであることが重要だが、サービス間のユーザーボリューム差などでなかなか難しいことが多い。リップルが上手かったのは、イニシアチブをどこかの組織・コミュニティではなく、リップルをみんなで担いだという座組が良かったと言われている。

 

最後に

今日は素晴らしいチームメンバーに恵まれて凄く楽しかったので、来週も非常に楽しみです。

シェアリングエコノミー、ブロックチェーントークンエコノミー、価値主義などが好きな方や調べられている方、何か行おうとされている方は、僕も仕込んでいることがあるので、是非情報交換させて下さい!^ ^

くまさん

TORIHADA5ヶ月目のご報告

僕達株式会社TORIHADAは創業5ヶ月目に突入しました。

順調に売上は伸びており、人数も常駐で8名に増え、良く手伝ってくれる方を含めると15名近い体制になりました。

引き続き事業は動画制作メインですが、イベントプロデュースや動画広告の仕事も増えてきました。

助けて頂いている皆様には引き続き本当に感謝しています。


*Groovy workshop. - Party Girl feat. SHōTA LōDI (Official Music Video)

↑ MVなんかも作らせて頂いています^^ 


Onitsuka Tiger | 2018 MEXICO 66 SD LAUNCH PARTY

↑ イベントのプロデュースから実際の運営、アフタームービー制作まで行いました。

 

キャッシュフロー、そしてスケールと自己実現のはざま

僕達はこれまで、足元のキャッシュフローをなんとかしようと一生懸命でしたが、「さぁ何をしていこうか!」と、スケールと自己実現の意識が改めて強くなってきました。

30歳前後という年齢感は「もっと僕(僕達)らしく生きたい」と思う年齢なのかもしれません。

SNSの浸透により、個人に光が当たる社会になってきて、より一層考えさせられる時代なのかもしれません。

株式会社TORIHADAは、

「トリハダ創ろう!」

「それトリハダだね〜!」

とか言ってるただのエモいだけの集団ですが、

「TORIHADA MAKES THE WORLD BETTER」

というビジョンの下、「お金を稼ぐのって大変だね・・・」と一生懸命に走りながら、「自分達はどうなっていきたいのか、世の中をどうしていきたいのか」、日々最高な仲間と語り合っています。

希望を胸に茂みを切り進み、道を作っていける今は凄く貴重な期間だな、と強く噛み締めながら、楽しんでいきたいと思います。

 

くまさん

最後に、僕の受験勉強時代の恩師である斎藤栄一先生が、受験が終わった時に送ってくれた言葉が、凄く今の僕達にもちょうどいいので、引用させて頂こうと思います。

くまさん   まど・みちお

 

はるがきて めがさめて 

くまさん ぼんやり かんがえた  

さいているのは たんぽぽだが  

ええと  ぼくは  

だれだっけ   だれだっけ 

 

はるがきて めがさめて  

くまさん ぼんやり かわに きた 

みずに うつった いいかお みて 

そうだ ぼくは くまだった  

よかったな

 

 

これは小学二年生の国語の教科書に所収された有名な詩です。

受験という非日常的な、つまり異常な環境の中では、自分の本当の姿は見えないかもしれません、ぼくは、いつもそんなことを考えたり、思い出したりしながら、授業をしていたので、幽体離脱をしているような、不思議な感覚もありました。受験は「とりあえず」理系と文系に分かれます。受験は「とりあえず」合否が出ます。受験は「とりあえず」大学進学先が決まります。全部「とりあえず」です。大切なことは、いまをただちに生きること。この一年間で喪失した(正確には犠牲にした)自分を、春に、再発見(正確には、蘇生)してください。 

"受験"を"就職活動"だったり、"出世競争"、"キャッシュフロー経営"にも置き換えられると思います。

複雑で強制力の強い"社会"という構造の中で、意識はしててもどうしても自分を見失ってしまうことは今後もあるんでしょうね!

でもそれを割り切って、その度に、"いまをただちに生き"て行きたいと思います^^

ROMANCE DAWN

冒険の夜明け

起業して45日

昨日は起業二ヶ月目の中締めヨミ会でした。

共同創業者三名で印鑑を押し、正式に会社が設立されてから、45日が経過しています。

長いようで本当に一瞬だったなぁとしみじみ振り返っています。

僕の場合、高校サッカーをしてた時代を思いだすと、"遠くてもう戻れない一瞬の記憶の世界だなぁ・・・"と悲しくなってしまうことがあるんですが、今まさにその一瞬の世界に生きているような感覚になっています。

本当の青春の日々を歩んでいる幸せを噛み締める毎日です。

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ロマンスが始まった

一ヶ月目は前回のブログで書いた通り、個人事業主の集まりで全員がなんとか目標を達成して、一瞬「ホッ」とできるスタートが切れました。

二ヶ月目は、色んな方々のアドバイスも有り、ついに三人のリソースを結集した事業が作れそうな手応えを感じています。

会社設立前は、売り物も無い状態ですし、気合だけでPLをすり合わせていましたが、今やっと、中期的に計画を立てられそうな事業の絵を書き始められました。

具体的なプロダクトを考え、そのプロダクトがリリースできるスケジュールを立てて、成長ストーリーを描いて、凄くワクワクしています。

とはいえ、実際は大変な航海になるんだろうなと思ってます。

そもそも、お恥ずかしい話ですが、3人とも貯金ほぼ無いし(苦笑)、資本金も少ないし、税金とか難しい話の知識も無いし、オフィスもバーの昼間借りてるだけだし、端から見たら「良くそんな状況で起業したね(馬鹿なの?)」と思われそうな状況です。

でも、もっとみんなに「馬鹿すぎる」と思われそうな、「到底夢だ」と言われそうな計画を真面目に描き、本気で目指して、全速力でこれから走っていきたいと思っています。

大いなる目標を掲げ、大きな船を選ぶ

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ロマンを語りながらも、そろばんを凄く意識して、まだまだケチな話を会議で話している僕達ですが、来年オフィスを借りようと思っています。

今年については、バーの昼間を貸して頂いていましたが、来年からそのバーが使えなくなることも有り、社長中心にオフィスを探しています。

オフィスは少しお金がかかっても大きいオフィスを借りたいねと今日みんなで合意しました。

成長を止めると(止めるつもりが無くても止まってしまうタイミングがあると)、変化が怖くなり、チャレンジがし難くなってしまいます。

そのため、いつか利益が上がった時に決して満足することが無いよう、常に大いなる(誰かに馬鹿だと思われるくらいの)目標を掲げ、自分達の背丈に合わないオフィスを借りて焦っていきたいと思います。

 

今回はそんな所でまた創業ブログでした。

また冒険の過程や今後の航路は少しずつご報告させて下さいm(_ _)m

最後までお読み頂きありがとうございました。

引き続きご指導ご鞭撻をよろしくお願いしますmm

 

おまけ

最後に、最近読んだ本のご紹介。

決算が読めるようになるノート』のシバタさんの書籍です。

MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣

小難しい決算書を読むという内容ではなく、

・ビジネスモデルの説明

・ビジネスモデル別の事業状態の分析方法

が幅広い業界で説明されていて凄く勉強になりました。

オススメです^ ^

「人は記憶が己を決めると思っているが、私達を決めるのは何をするかだ。」

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(引用:『ゴースト・イン・ザ・シェル』 | ファースト・トレーラー - YouTube)

最近Amazon Primeで夜な夜な映画を見ています。

昨日はずっと見たいと思っていたGHOST IN THE SHELL(実写版)を鑑賞。

こういう世界になるよなーと思いつつ、

ある技術が進んだ未来を考えるなら、他の技術も進んだ社会を前提としなければいけない。

とデータサイエンティストの谷口君に言われた事を思い出した。

わざと歪にして印象強めたのかな?

 

退職

Facebookと合わせてくどいようですが、Cyberagentでは、

  • Cygamesで新卒採用
  • AMoAdでメディアリクルーティング
  • Applipromotion事業立ち上げ
  • Appeleven設立
  • Dynalyst for games立ち上げ

とやらせて頂き、その中で素晴らしい経験をさせて頂きました。

特に、病んでしまう程の失敗と、涙が出る程の成功を感じられたのが良かったです。

諸先輩方からすると、成功や失敗と言えない程の経験だったかもしれませんが、当時の僕にはどれも刺激的で、その度に自分を変えて来れたかなと思います。

関わった皆様に本当に感謝しています。

10月2日に株式会社TORIHADAを設立しました。

中長期的に検討している事業はありつつ、足元は「一旦自分達でちゃんと利益が出せるのか年内は『Survive!』をテーマにやっていこう」となんでも屋をしています。笑

僕は大好きな音楽フェスのWebマーケティングをさせて頂いたり、音楽レーベルでお手伝いさせてもらったり・・・他メンバーは、動画制作をしたり、コーポレートブランディングをしたり、サービスのコンサルをしたりと本当に様々です。

初月はありがたい事になんとか黒字で行けそうです。

(完全にほぼ身内にお客様になってもらって助けて頂いた形です。本当にありがとうございます。今後必ずお返しさせて下さい。)

まだ個人事業主の掛け合わせなので、今後は各メンバーの強みを掛け算した商品でグロースさせていき、中長期的に描いていることに如何にリソースを割けるかがポイントになると思っています。

一ヶ月弱動いて感じたこと

起業当初は、Cyberagentで培ったスキルが一番の武器だと思っていました。

実際はもしかしたら違うかもと思っています。

もちろん武器ではありますが、一番の強みは「トリハダを作る」というビジョンかもしれない。

Cyberagentの経験やスキルを営業するよりも、ビジョンを語り、思いのままに動くことでお仕事を頂けた気がするからです。

つまり、"思い"や"チャレンジ"という未来に対するモノが今の自分達を創っています。

そしてそれがまた自分達の武器を作っていく。

スキルや最高な仲間、増幅されたビジョン・意思。

それは最高にエキサイティングで新鮮な人生だなと感じています。

 「人は記憶が己を決めると思っているが、私達を決めるのは何をするかだ。

GHOST IN THE SHELLで話されていたことですが、まさに今の僕にぴったり。

やりたいことをガンガンやっていきたいと思います!

お世話になっている皆様には引き続きお助け頂く形になると思いますが、何卒よろしくお願いします。 

 

機械による創造、感受性の再定義

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ビートルズ風の曲をAIが創る

SU(詳しくは前回のブログを参照)で北野さんからマシンクリエイティビティについても話がありました。

昨年9月、Sony CSLから"ビートルズ風"の曲が発表されました。

約1.3万曲の様々な曲を機械学習した"Flow Machine"というオリジナルのAIソフトに、更に50曲程のビートルズの曲をスタイルとして機械学習させ、ほぼ自動生成された曲です。

www.youtube.com

「AIはクリエイティブなことはできないから、人間にはクリエイティブな仕事が残る。」

というのは良く聞く話ですが、この曲を聞くと最早クリエイティブの分野も人間だけの仕事では無いことを飲み込まざる得なくなります。

また、今回の北野さんの話で面白かったのは、「AIはビートルズが発見できなかった、"ビートルズ風"を見つけた。」ということです。

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それを聞いた時、ちょっとジャンプしますが、「人間が認識できない音と感覚・感性を結びつけてAIがクリエイティビティを発揮したらどうなるんだろう」と思いました。

人間が認知できないものをAIは認知する

ちょっと話はそれますが、人間の認識には限界があります。

AIによる画像認識

以前AI, Robotics And Beyondで北野さんが見せてくれた画像は、以下のような画像三枚。(イメージです。)

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記憶が曖昧ですが、

「何に見えますか?実はこれ、ペンギンとキリンとゾウです。動物の写真に特殊処理をかけたものです。この差は人間にはわかりませんが、AIだと認識できるんです。」

その言葉は衝撃でした。AIは人間の認識を余裕で凌駕している!と思いました。

↓ 参考

wired.jp

聞こえない音

モスキート音が大人に聞こえないのは有名な話ですが、人間に聞こえない音・周波数帯はその他にももちろん有るわけです。

コウガミ:人が感動する音楽をテクノロジーが演出できるとしたら、今後はどんな領域に期待したいですか?

小室さん:圧縮技術ですよねえ。周波数帯を間引いて、聞こえない部分はカットしているので、どんどん聞こえるところだけでよくなってきてしまっている。だけど、もしかしたら、人間の耳には聞こえない、カットされている部分が、音楽を長く記憶するための大事なエッセンスなのかもしれない。 

小室哲哉スペシャルロングインタビュー:21世紀の始まり、そして音楽とテクノロジーで感動を共有させる、デジタル音楽の未来図とは?(後半) | All Digital Music

最近作曲や編曲についてSPiNE GROOVEのメンバーからちゃんと聞くことが多いんですが、人間の耳で聞こえない領域をカットして、音の豊かさや大きさを増やす作業をするそうです。

ただ、この豊かさや大きさというのは"人間の聞こえる音"の話であって、聞こえない音の果たす役割も本来は有るはずだ、というのは作曲家やミュージシャンの共通認識なのかなと思います。

AIであれば、人間には聞こえない周波数帯と人間の感受性の、新しい関係を見いだせるかもしれない。

(というかもう研究されてて、既に見出されてるかもしれない。)

人間の認識の先

"人間が認識できないモノ"と"人間の感覚や感性"には関係性が有ると信じています。

またそれが見出されると、感受性は再定義され、新しい音楽・体験が生まれていくはずです。

  • 人間が聞こえない音・周波数によるリラクシング効果が認められて、サイレントヒーリングみたいなものが生まれるかもしれない。
  • 人それぞれの感性や好みに応じて動的に曲が変わるダイナミックメロディも生まれるかもしれない。
  • 今では不協和音と思われるような音でも、一連の曲を通すことで、もしくはある環境を選ぶことで感動を呼ぶような新しいパッケージコンテンツも出て来るかもしれない。
  • etc...

AIのクリエイティビティの議論やシンギュラリティのタイミング予測をするのもある意味楽しいですが、消費者として、人間がAIと創る新しいコンテンツの可能性を考えて、それ以上にワクワクしています。

凄く楽しみだし、自分もそんな革命のシーンに身を置いておきたい。

最後に、最近出会った記事が凄く面白かったので紹介します。

てかこのFUZEってメディアにはまっています。笑

www.fuze.dj

今、音楽で人間のアイデンティティや新たな創造を考える、一つのヒントを示唆している気がします。

激動の時代に生まれたことに感謝して、引き続き楽しんでいけるよう、今をもっと楽しんで行きましょう^ ^!

限界を認めない

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SingularityU Tokyo Chapterに行ってきました

Singularity University(以下SU)って?

レイ・カーツワイルピーター・ディアマンディスが創った教育機関です。

アメリカはカリフォルニア州NASAリサーチパークを拠点に、世界の難題を解決できるようなリーダーを育てることを目的としています。

Our mission is to educate, inspire, and empower leaders to apply exponential technologies to address humanity's grand challenges

 ホームページより

このSUから誕生した企業としては、

  • REBEAM:レーザービームでエネルギーを伝送
  • MATTERNET:ドローン輸送
  • MADE IN SPACE:宇宙でモノを創るソリューション

などがあります。どれも規模が大きい・・・。

僕は去年11月に開催されたAI, Robotics and Beyondに参加させてもらったことでSUを知りました。

思ってたよりも、"シンギュラリティを信じるかどうか"といった議論ばかりではなく、"世界10億人にインパクトを与える"ことを如何に実現するかという話題や事例が多い印象でした。

東京Chapter初のミートアップ

昨日8月4日(金)のアジェンダは、

  1. 開演:エクスポネンシャルジャパン斎藤氏
  2. キーノート・スピーチ:ソニーCSL北野氏
  3. ソニーによるGICサポート:下村氏
  4. ネットワーキング

でした。

1.はSUの説明、2.は北野さんによるグローバルインパクトチャレンジに関する講演、3.は何故ソニーがSUの日本チャプターのスポンサーになったか、という内容。

今回のブログでは、2.の中でも面白いなと思ったことをいくつかシェアしたいと思います。

ソニーCSLの行動原理 

Act Beyond Borders(越境し行動する研究所)

Think Extreme

実際に行って、目で見ないと実感できないことばかり、アイディアも生まれない。

その実例として、、、

ドバイの砂漠では湾岸地域の海水が蒸発し、毎朝1M〜5Mの濃い霧が立つらしい。

その光景を見た北野さんは、Natureに2001年に掲載された論文を思い出したそう。

  • ナミブ砂漠のカブトムシは滅茶苦茶乾燥が凄い中、朝の霧から羽を使って水を集め、その水分を羽に貯めておき、喉が乾くと羽を伝って水分を摂取する。
  • その羽は超親水性の層と超撥水性の層で成り立っていて、それが故に水分を収集・貯蓄しておくことができる。

そして、その技術を使ってネパールの山の上などのほぼ水の無い所に、このカブトムシの羽の巨大版のようなメッシュ構造の網を貼り、水を作る装置を展開しているNGOがあるらしい。(参考:砂漠の虫からヒントを得た置いておくだけで空気中から水分を集められる装置 - GIGAZINE

そういった技術を始めとして、実際に行ってみないと気づけ無いことは多い、とのことでした。

また、国・分野を超えてActすることで初めて価値になるものがあるといった言葉もその通りだと思いました。

RoboCup

西暦2050年「サッカーの世界チャンピオンチームに勝てる、自律型ロボットのチームを作る」

ロボカップとは | ロボカップ日本委員会 RoboCup Japanese National Committee

ロボカップ2017紹介 - YouTube

という、今や世界400チーム、参加者1万人、床面積5万平米を使う大会になっているそうです。

最初の大会ではほぼ動かないロボットのサッカーだったのが、今や人間チームも勝てなくなっている動画を見せて頂きました。

次の課題として、ヒューマノイドで如何にサッカーをさせるかがポイントだそう。

面白いなと思ったのは、このプロジェクトを通じて、

が生まれたということ。

ムーンショット型で意欲的な目標を決め、そこにチャレンジしていく中で、自然と革新的なチェーン・リアクションが起きているんですね。

Google

  • Huge problem
  • Radical solution
  • Breakthrough technology

の3つの条件が重なるXにチャレンジする、という"Google Solve for <X>"の中で革新を生んでいるそうです。

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世界中に旅行に行こう
  • インドだけとっても、一日3,000人が汚れた生活水のせいで死んでいる
    ボーイング777が15台毎日落ちているのと一緒)
  • グリーンランドでは、猟師は氷が溶けたせいでアザラシが狩れなくなり、漁師は氷が溶けたおかげで一年中漁ができるようになった。
    (気候変動によってWinnerとLoserが生まれている)
  • フィリピンのスラム街の人々の無力感漂う目
    (北野さんにそう見えただけかもですが)

そんな世界を北野さんが目で見た時、なんとかしなきゃいけないと感じたそう。

ただ、そんな途上国の人たちが全員今の先進国のように化石燃料を使いまくれば、世界の資源が無くなって地球が終了してしまう。

その現実に直面した時、ソニーCSLは、分散型のエネルギー開発によってサステナブルでアフォーダブルなエネルギーを途上国への提供を進めたそうです。

参考:CSL Open House 2015:「Power to the People」 吉村 司 – Sony Computer Science Laboratories, Inc.

以上の経験から、北野さんは、やりたいことが無いという学生には「世界を見に行け。行って自分で見ればきっとやりたいと思えることが見つかる。」「日本という満たされた社会にいても、欲しいものややりたい事が見つけられなくて当然だ。」と言っているとのことでした。

自分の限界を破る機会

僕にとって、SUのカンファレンスやミートアップに参加するのは凄く良い機会になっています。

どうしても目の前のことに頭も手も一杯になってしまい、自分の可能性や思考に蓋をしてしまいがちですが、SUの空気を吸うことでその蓋を外せると感じています。

地球規模に大きくて、自分には実感も湧きづらいことに脇目もふらず一生懸命になっている人達の話を聞くと、ガーンと頭を殴らたような、「俺もスゴイことするぞ!」と気合が入るような、少年になったような気落ちになれます。

今後月1でやっていくそうなので、もし興味があれば参加されてはいかがでしょうか。

次回は、SUで聞いたマシンクリエイティビティについて考えたいと思います。