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アートに生きる - 若井映亮のブログ

「音の銀行」の"オーディオブック"マーケット

僕は今、"DJ時代の経験や感じたこと"と"サイバーエージェントでのITの経験"を活かし、音楽×ITで何か新しい価値を社会に創造していけないかと模索しています。

その文脈で、前回のクレオフーガさんについて調べたブログに続き、株式会社オトバンクさんのビジネスモデルについて調べてみました。

「音の銀行」

株式会社オトバンクさんは、オーディオブックの制作と販売をされている会社です。

最近僕もpodcastは満員電車の中とかでたまに使っています。
画面を見ることも無く、聞き流しておくだけで情報が入ってくるので、凄く便利に感じています。

podcastはコンテンツボリュームが軽めですぐ聞き終わるものが多いので、オーディオブックも今後使ってみようと思います。

芥川賞もオーディオブックで"聴ける" - FeBe(フィービー)

ビジネスモデル

オトバンクさんのメインサービスはFeBeというオーディオブックのプラットフォームです。

オーディオブックを作って売るという一見シンプルなビジネスですが、下記図示したとおり、"権利ビジネス"の色が強く、実際には苦労がかなり多そうです。

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 まず、著作者(作家)から音声化の権利を委託してもらうことから始まり、出版社等にも権利交渉を行って、やっとオーディオブック化する流れになっています。

営業面では、音声化することの運用益の話とセキュリティ面(音声データを勝手にYoutube等にアップされないか)がポイントになるのかなと思います。

制作・編集も仕組み化はできるとはいえ骨が折れそうです。
特に小説については、もちろん登場人物によって声が違うだけではなく、モノによってはBGMや環境音が所々入っていたりするので、他ジャンルと比較しても制作コストは高くなると思います。

ちなみに、実際の価格感はというと・・・

▼小説(複数人が登場)
▼ビジネス(一人が読む)

と、ピンきりではあるものの、ビジネス本の方は文庫本と価格がほぼ同じだったりしてます。

また、

とか、文庫本よりかなり高いものもあります。
ナレーターが出版社から指定されていてコストがかかるとかなんでしょうか。

こういった例外を除くと、大体のコンテンツが文庫本とほぼ変わらない価格〜文庫本×200%くらいの価格で販売されています。

もちろん1から出版するよりは全然コストはかからないと思うので、どのくらいの利益が出るモデルなのか気になる所です。

その他事業

FeBe以外にも、①書籍紹介メディアや書籍プロモーション事業、②ブックマーケティング事業も手がけられています。

  1. 書籍をメディアで紹介したり、プロモーションのサポートをするかわりに、音声化権をもらうケース
  2. 企業のマーケティングの一貫で書籍化を提案・実現し、その書籍の音声化権をもらうケース

もあるんでしょうか。

今後の展開

商品の拡充を図っていくのはもちろんだと思いますが、

オトバンク上田渉氏が作る、オーディオブックによる「究極のバリアフリー」な世界【連載:みんなのシビックデザイン】 - エンジニアtype

この記事にもある通り、立体音響技術を使った音の没入感や"オーディオブックならではの表現"を突き詰められて、凄く面白いコンテンツができていくんだろうなと思っています。

究極のバリアフリーの達成

オトバンクさんの企業理念の一つに、「目が不自由な人たちへのバリアフリーがあるんですが、僕のおばあちゃんは両目が見えません。

おばあちゃんは失明してから点字を覚えましたが、目が見えなくなったばかりの点字が使えない方には凄く良いサービスですよね・・・!

"音"の事業に取り組まれている点と目指す社会性・企業理念がめちゃくちゃかっこいいなと思います。

 

本ブログ最後になりますが、6月29日(木)の19時から会長の上田さんが登壇されるイベントがあるので、行ってきてお話を聞いてきます^^

startuphub.tokyo

 

 ではまたmm