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アートに生きる - TORIHADA取締役のブログ

信頼を得るための先手報告

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スイミー理論

株式会社TORIHADAはお陰様で30人を超え、組織っぽくなってきました。

僕も含めて、若くて未熟なメンバーばかりですが、凡庸な人間が集まって非凡なことを成し遂げることこそ、チームとして物事に取り組む面白さだと思います。

つまり、株式会社を営む意義は組織力を強化して、一人ではできないことを実現していくことだと考えています。

謙虚に努力し、鼻息荒く貪欲に働き、チームワーク・集合知でお客様やマーケットの信頼を得ていけば、自分たちより個々のスキルが高いチームにも勝てる可能性があります。

それこそがTORIHADAが大事にしているスイミー理論です。

個々が雑魚でも、一致団結すれば大きな魚になれるはずです。

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スイミー | 好学社より画像拝借

"信頼"が重要

スイミー的成果を収めるためには、如何に信頼を得るかが一番大事だと思います。

自分自身への信頼(自信)、チームの仲間からの信頼、お客様からの信頼です。

個々が努力することももちろん前提として重要ですが、すべては信頼を勝ち取るためだと言っても過言では無いと思います。

今日は、社内向けに、信頼を勝ち取るためのアドバイス(自戒も込めて)をブログにしてみたいと思います。

信頼を得るための近道 ー 報連相

信頼を得るためには沢山の努力が必要だと思いますが、報告・連絡・相談といったコミュニケーションをしっかり行うことが何よりも簡単で重要な一歩目だと思います。

逆に言うと、これができないと、みんな間違えない問題で減点されてしまうようなもので、相対的にハンデが大きくなります。

僕も前職の時、報連相もっとしてよーと言われて育ちました。

新卒の頃は特に報連相が上手くなかったな〜と思うのですが、その理由として、大きな一つの誤解があったと振り返ります。

報連相の大きな誤解

その誤解とは、「何か起きた時に報連相すればいい」ということです。

前職で仕事がパツパツになり、「100%の力で100点を目指すのではなく、30%の力で60点を取るように意識しろ」と上司に言われていました。

その上司のおかげで、働き方が代わり、仕事を早く終えられるようになりました。

仕事を早く終わらせるコツは、当たり前なようですが、やらなくていいことをしないことです。

やらなくていいことをしないためには、作業や何かをやる時に、少しずつアウトプットのすり合わせをして、やっていることが無駄じゃないか確認をする作業を細かく入れればいい。それだけでした。

それに気づいてから、お客さんにも上司にもパートナーにも、事前にしっかりすり合わせて、進めながらずれてないか確認する癖がつきました。

つまり、「報連相とは、何か起きた後ではなくむしろ、事前や進行中に行うものだ」ということに気づけたのです。

そしてこの意識を持つようになってから、お客様やパートナーの期待を裏切ることも少なくなり、信頼を得られるようになったと感じています。

この経験から、先手報告は信頼に繋がる行動の第一原則だと考えるようになりました。

報告と実行における、先手・後手のマトリクス

なんとなくその温度感を伝えたくて、先手報告の重要性をマトリクスにしてみました。

前提

後手の報告・実行:誰かに言われてから報告する・実行すること

先手の報告・実行:誰かに言われる前に報告する・実行すること

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A. レギュラー

このゾーンが多分一般ビジネスレベルだと思います。

仕事を振られたらまず進め方を相談し、期日見込みを報告するタイプです。

そして、その期日までに実行します。

このゾーンの人たちは仕事のクオリティや人柄などによって、更に細分化され、仕事が沢山来る人と来ない人が別れていきます。

B. 準レギュラー

このゾーンはスキルが無くても意識次第で分類され得る、実は評価される若手タイプです。

仕事を振られたらまず進め方を相談し、期日見込みを報告します。

でも、なかなか経験やスキルが無くて期日までに実行できなかったり、アウトプットレベルが低いため、あまり緊急度や重要度が高い仕事は来ないかもしれません。

ただ、できないことが見えたタイミングですぐ進め方や期日について相談するため、信頼自体は溜まりやすく、お客さんにもチームにもチャレンジさせてもらいやすく(可愛がられやすい)、お客様やチームと一緒に成長でき、こういう人が前職でいうとマネジメント職になるのが早かった印象でした。

C. サブ

このゾーンはスキルや自頭が良いけど、評価されにくいタイプ。

仕事を振られたら、完了するまで報連相が無い。何なら完了しても無いことも有る。

このタイプは「優秀だな」という印象は持たれるが、そもそも期日も擦り合っているわけではないので、信頼を得ることにはつながりにくい。

局所局所で仕事は勝ち取れるものの、レイヤーの上がる業務はなかなか来ないんじゃないでしょうか。

D. メンバー外

これはもう論外。言われたことを受動的にこなすしか無い、AIとかにまっさきに取って代わられそうなタイプ。

まず先手報告を意識してみる

つらつらと書いてきましたが、信頼を得る一番簡単としては、実行か報告かでいったら、まず報告だけでも先手を取ってみる、というのを是非TORIHADAの若手に意識してみて欲しいと思います。

兎に角先手報告で、不安やストレスを無くす癖をつけるような働き方がおすすめです。

ほんのちょっとの意識の差ですが、大きく差がつくところです。

囲碁の先手理論

僕の趣味の囲碁では、先手を取ることがとても重要です。

重要な局面で相手が対応せざる得ない手ばかり打つことで、先手を取っている時間が長ければ長い程、ゲームの主導権が握れます。

そのため、大きく得ができるが後手を引いてしまう一手よりも、得は少なくても先手を取れる一手がプロ好みの手です。

常に先手を取って、リードしていくことが成果への第一歩というのは、ビジネスでも変わらない大原則では無いでしょうか。