ICC 2020 スタートアップカタパルト発表全内容!
所管
初めてICCに参加してます。
最初に参加したプログラムはスタートアップのピッチコンテストである"スタートアップカタパルト"。
しっかりニーズに応えていて、強いペインを解決する面白いサービスが沢山あった。
「こういうサービスが浸透してくると失業者が増える。そこに着目するサービスを次回に期待したい。」
みたいな審査員コメントがあったのが印象的だった。
審査結果
5位:フィルダクト、Legal Technology
3位:スピークバディ、ログラス
1位:Leaner Technologies、Medii
プレゼン内容
※殴り書きなので、事実と違うとこがあるかも
Miletos(accentureとDeNA、Cyberagentのチーム)
SAPPHIRE
"経理DX"
AIによって経費申請を最適化:承認の自動化
不正利用の検出や承認作業の撤廃でコストカットできる
Leaner Technologies
Leaner
"間接費管理SaaS"
調達単価・調達量の最適化で、相見積もりいらない。勘定科目を超えた費目の可視化。
独自の価格データベース✖️見積もりプラットフォームで、アップロードした請求書をもとに、改善余地のある費目を炙り出し、サプライヤーを取り次ぐ。さらに、自動仕分けエンジンで仕分け・解析が可能
10%のコストカットを3万円〜数十万円でできる。
日本中全ての会社の利益率を1%改善する。
フィルダクト
DPEARL
"歯並び改善のオーラルスタートアップ"
歯並びはコンプレックスだけでなく、身体疾患にもつながる
マウスピース型矯正:価格(25万円から45万円)、治療期間、独自サポート(LINEを活用したサポート)
歯科医と歯科技工士のペインを解決するD2Cビジネスモデル
Home Dental = 歯並び写真を送るだけで、歯科医からアドバイスがもらえる。
homeal
homeal
"幼児食診断と幼児食のスタートアップ"
6歳までに子供の脳が完成する。それを支える幼児食。
冷凍✖️主菜がニーズ
全商品包丁要らず、温めるだけですぐに食べられる。
三分間オンラインの幼児食診断に答えて
おすすめメニューが定期便で送られている。
24万人(全国の幼児の5%)✖️12ヶ月で120億円のマーケット。(生協売上の1%)
AGRIST
AGRIST
"AIと収穫ロボットで農業の人手不足を解決する"
収穫の圧倒的な人手不足。葉っぱがあって歩行ロボットが困難。
→ ワイヤーを使った空中移動ロボット。
JAグループとENEOSと提携
導入費150万円、収穫売上の10%を手数料。収穫ロスの分儲かる。
ピーマンきゅうりトマトで3000億円(日本)今ピーマン70%収穫できる。
5年でIPOする。IPO後は全自動化した農業に投資をするシステムを作る。
スピークバディ
SpeakBuddy
"シャイで真面目な日本人向けの英語学習"
AIと英会話するアプリ(フリートークとかできてAIがスキルをグラフ化)
月額1950円。三ヶ月で1.2レベルアップ。言語習得理論に基づいている。
平均7.7ヶ月利用されている。継続をささえる三要素。
大規模プロモーション無しで教育売上No.1。認知度がひくいのが課題
ペインの一番大きな国がソリューションを提供できる。
ローカライズが簡単なので、世界を攻められる。
トライエッティング
UMWELT
"はやい・やすい・うまいノーコードAIクラウドで業務を自動化するdxツール"
"デジタル労働力インフラで生産性をトップクラスに"
RPA✖️AI。24万回以上AIサービス提供してきた。データを投入するだけで自動で機械学習。
知能:見る、分かる、さがす(さがす領域が得意分野)
APIで既存システムと連携できる。システムを知能化する。
現場で使っているエクセルにRPA実装して気付かれないレベル。
人間が気付かないリスクを見つけるなど、貢献度大。
ログラス(投資銀行チーム)
Loglass
"企業の経営管理を自動化する"
上場企業の予算決めがめっちゃ大変。一年以上続いちゃう。
①データを入れてもらう②スプレッドシートに自動反映③ワンクリックで更新④タイムマシン機能で各比較もかんたん。⑤会計ソフトと連携。⑥経営者向けダッシュボード
年間コストを大きく削減する。1.5ヶ月でACV3000万円を突破。
平均年額500万円✖️10万社を目指す。
業務インフラとして、資金調達支援なども行う。
Engo
Paintnote
"塗料塗装業界初めてのプラットフォーマー"
世の中全てのものに塗料はぬられている。美観と保護。年間流通額2兆円。
実際に事務員として4ヶ月販売店で業務を経験。更に1ヶ月塗装工として経験。
8割の販売業務時間を削減できる業務管理SaaS。
Legal Technology
LEGAL LIBRARY
"法律専門書にアクセスできるプラットフォーム"
弁護士の多くは常時30〜40案件。リサーチ時間が全体の30%。
法律業界のリサーチツールはいまだに図書館。
自宅で調べ物ができる環境を提供する。
図書館のコピーをマネタイズし、読書データを出版社に提供。
クラウドローン
CrowdLoan
"銀行と個人を繋ぐ国内初のレンディングプラットフォーム"
330万円の車を5年で返済した場合
ディーラーローンと銀行ローンの違いで60万円ほど差額が出る。
仲介者が紹介するローンはインセンティブが含まれていて高い。
Web上で借り入れ希望を入力、銀行がその依頼をジャッジして直接提案、個人が選ぶ。
5%シェアを取引できるだけで1300億円の売り上げ。
教育ローンや、医療費、カメラ、サブカル、ブライダルも低金利のローンが本当は使える。
KiZUKAI
KiZUKAI
"サブスク事業者向けLTV改善サービス"
サブスクモデル成功の鍵は継続的なサービス改善と顧客リレーションシップ
利用データ活用がキーポイント。データベースから提供する。
AIを用いてデータから自動でユーザースコアを解析。
フォローアップの必要ユーザーを炙り出して、アラートすることで解約率を下げる。
Medii
Medii
"地域医療の専門医偏在問題の解決"
治療のために大阪東京まで行かなければいけない病理が多い。
地方の主治医と専門医を医療現場でオンラインで繋げることで解決する。
クラウドホスピタルとして全ての診療科に対応できる。
既に色んな病院で使われている。医療業界は47兆円。半分が人件費。
医療費は上がるのに、医師数は変わらない。
法律が変わって今初めてできるようになった。保険認定もされるようになった。
Handii
Paild
"オンラインで法人カードを何枚でもすぐに発行管理できる"
法人の決済周りは依然として面倒。経理のコストがおおきい。
法人向けウォレットサービスで解決する。(親ウォレットにプリペイドする形)
バーチャルカードやリアルカードをガンガン作れる。各設定も簡単。
経費生産→カード発行。(プロジェクトで発行、個人に発行など利用シーンに対応)
ユーザーは全機能無料。VISA加盟店から決済手数料を一部もらう。
表彰が大嫌いだった僕へ
今日は2回目のTORIHADA総会、ROMAN SUMMITだった。
凄く嬉しいことがあった。
何で嬉しいことをブログにするかというと、今日の嬉しい出来事は、過去の僕にとって忌み嫌う出来事の一つであり、今日のTORIHADAのメンバーの中にも嫌な気持ちになった人がいたんではないかと思ったからだ。
僕の経験を話したところで影響が出る人がいるとも思わないけど、少しでも前向きな気持ちを増やせたらいいなと思って書く。
今日嬉しかった出来事は"ROMAN SUMMIT"で会社として初めて表彰を実施して、僕がBEST BOSS AWARD(社長賞的なやつ)を僕が受賞し、メンバーがベストプロジェクト賞やベストプレーヤー賞を受賞したこと。
(とはいえ、前提今期以降の期待として表彰して頂いた形。なので今後事業を伸ばせるように頑張らないと・・・。汗)
そして何を隠そう、僕はサイバーエージェント時代、この表彰セットの総会が心の中では大嫌いだった。
成果が出したくてしょうがないし、頑張ってたと思ったけど、一向に壇上に上がれる気配が無かったからもどかしいし納得行かないし、どうすればいいのかも検討つかなかった。
そんな時、当時の上司に良く言われたのは、「成功意欲より、成長意欲を持て」ということ
当時は意味が分からなかった。
今は少し分かる。
評価されたい、受賞したい、受注したい、売上を上げたいと思っても、やはり努力しないとなかなか難しいということだ。
逆に、成長すべき自分が分かれば本を読んだりいろんな人にアドバイスを乞い、成長できて、結果成果が出るということ。
つまり、自己分析をして、強みを伸ばした先に評価や売上はあるんじゃないかということ。
一見当たり前だけど、当時の僕は本も読まず勉強もせず、アクションばっかりしてしまっていた。
成長してない人の10のアクションは成長度の高い人の1のアクションに負けてしまう。
行動が全てと言われるけど、そういう人の行動にはインプットやネットワーキングも含んでおり、思考停止でアポ電をしていても意味がないということだ。
焦らず自己分析をして、自己研鑽を続ければ当時の僕でもサイバーエージェントで評価を受けられたんじゃないかとたまに思う。
起業して、会社の名刺が使えなくなり、自分のバリューで勝負しなければならなくなってから、そんな当たり前のことに気付いた。
たらればを言っても意味が無い。
今日少しでも悔しさを感じたり納得がいかなかった人には、騙されたと思って成長努力を見直してみることを提案する。
これは当然偉そうに言える立場じゃ僕自身が無いのはわかっていて、自戒を込めた発言です。
逆に言えば、表彰を始めとした成果なんてちょっとした運の組み合わせもあるから、成果を出す事を目標にする事自体おかしいのかもしれない。
前提、今回の僕の受賞こそが、優秀なメンバーの成果が重なったり、今期の注力分野をやらせて頂いているミッションセットゆえ、つまりラッキーパンチだった。
今では、本当にちょっとした「成長しよう」という気の持ちようが習慣を変え、自分の能力や運命を変えると信じています。
本題は以上だけど、もう一つ嬉しいことがあった。
今日卒業したインターンにとても感謝されたことだ。
彼が上手くいっていない時、僕が彼を救ったらしく、人生のターニングポイントだと泣きながら話してくれた。
僕も嬉しさと寂しさでぼろぼろ泣いてしまった。
この経験は本当にマネジメント冥利に尽きると思った。
仕事云々の前に人生でこんなに有り難い時間は無いと感じながら涙を堪えようとして、全然こらえられなかった。
それだけじゃなく、この経験は僕に自信をくれた。
実は今日事業戦略のプレゼンも上手く話せるかドキドキしてたし、今の組織規模に自分のスペックが追いついているかずっと不安だった。
実際、役員間では、コーチングやカウンセラーを付ける件についてどう思うか相談した。
今僕のメンバーは10人いるけど、心の底から僕について来てくれる人なんていないし、尊敬されてないし、上部だけなんじゃないかと思ってしまうこともある。
でも、彼がそう言ってくれたことで、ずっと気持ちが楽になった。
恩返しでは無いけど、彼には今後どんな壁に当たっても絶対乗り越えられるし、乗り越えられなくても僕がまた助け続けたい。
また、そうできるように努力したいと思う。
素敵な経験をさせてくれたTORIHADA経営陣と今日辞めていったインターンに心から感謝。
いつかもし自信を無くしたらぜひ頼ってね。
そのくらい救われました。
一人では弱い人間も助け合えば、認め合えれば、本当に強くなれると思う。
最高の経験をありがとうございます。
絶対お返しします。
創業二年を、かる〜く振り返る
二年前の明日
TORIHADAを創業して、二期目が終わります。
二年前は何をしていたのかなーとカレンダーをさかのぼってみました。
2017年9月30日は、「【往訪】SEVEN RICH」とありました。
この日は、役員三人で会計事務所に行き、会社設立に関する捺印をした日です。
たった三人で資本金50万円のスタートでしたが、会計事務所に会社設立をお願いしたために、既にキャッシュアウトぎりぎりでした。笑
他の予定を見ると、みんなコンサルやら制作やらで、自分達の給料をなんとか稼ごうとしていました。
「経営は採用だ。」
そんな時から、ボス(代表の大社のあだ名)は常に"理想の国"的な話をしていて、ずっと「採用が重要だ!」と言っていました。
実際に、採用アクションだってその頃からガンガンしていました。
僕と熊さんは、「口座に10万円くらいしか無いのに採用って、ボスはちょっとおかしいんじゃないか」と話したものでした。笑
約二年後の今
人数は35名くらいになり、色々と事業っぽいものも増えてきました。
引き続きエクイティファイナンスはしていません。
役員三人でアポに行くことは減ってしまいました。
ちょっと寂しい気もしますが、心強い仲間に恵まれた証拠です。
そう軽く振り返ってみると、僕はTORIHADAやボスのおかげで、2つのことを学びました。
- 常に理想を追うこと
- 失敗を恐れないこと
結果的に、二年前の僕では考えられないようなチャンスに恵まれています。
10月から三期目ですが、来期はチャンスを掴むだけでなく、もっともっとチャレンジしていきたいと思います。
更に、TORIHADAのみんなも一層チャレンジしやすくなるように、どんどん背中を押して行きたいと思います。
皆様、ここまで二年間、口ばっかりで頼り無いくせに短気な僕でしたが、面倒を見てくれてありがとうございました。
来年も色々迷惑をかけてしまうと思いますが、人一倍理想を高く掲げ、誰よりも努力して"TORIHADA創り"に貢献できるように頑張ります。
「鳥肌が立つ感動をつくる」
ブレーキは踏まず、これからも世界一楽しい会社を創って行きましょう!
引き続き何卒よろしくお願いしますm(_ _)m
582日
今日は起業してから582日目
キリは良くないけど、GW最終日ということで、振り返りと決起をしたいと思ってブログを書きます。
振り返ると、
2017年10月、三人で昼間のバーを間借りして始めて、
2018年1月からは二つのシェアオフィスに入居し、
2018年5月に初めてのTORIHADAだけのオフィスを借りた。
2019年の1月には100坪のオフィスに引っ越して、
今では30名を超える仲間と日々もがいている。
この1年半で、売上も組織も約10倍に成長した。
個人で言っても、結婚・引っ越し・出産と激動の約600日だった。
TORIHADAには、精神的にも物理的にも、成長させて頂いた。
まだまだ何も成し遂げられていないのに、ここまで良くしてもらえたTORIHADAの皆様、特にボスとくまさんには、本当に感謝しているし、これからしっかりお返ししていきたい。
さて、僕にとっては明日から育休も明けて、久々の通常業務。
育休では、社会人になって初めて、みんなが働いている時に仕事以外のことをさせてもらった。
そのため今は、明日からちゃんとフルスピードで走っていけるか心配になりながら、少しおずおずと、何故かちょっと緊張しながら、PCに向かっている。
そして、明日から全力で頑張るための決起として、めちゃくちゃ個人視点だけど、以下2つのことを意識していこうと整理した。
- ハングリー精神
- チャレンジ精神
1. ハングリー精神
僕はこれまで、なんとなく物欲が無いことを美徳としていたし、実際無かった。
でも個人としてのダウンサイドリスク(食っていけなくなるかもしれないという危機感)が、会社の拡大などにより減ってしまった時、モチベーションが下がってしまうんじゃないかと今から不安になっている。
もちろん、今掲げているTORIHADAや個人のビジョン、目指している社会的貢献だけでこのまま頑張り切れたらそんなに美しいことは無い。
でも、人間は怠けるものだと思う。
さぼっているつもりは無くても、育児や家事をやった方がいい理由を考えて、それらに逃げて行ってしまうことが無いようにしたい。
なので、『鳥肌が立つ感動をつくる』というTORIHADAのビジョンだけでなく、個人としてももっとハングリーになろうと決めた。
だから、これからは敢えて、
- みんなから感謝されて
- 有名になって
- 良い家に住んで
- 凄い外車に乗って
- ブランド物の服を着て
- 高いお酒を飲む
みたいなわかりやすい個人の欲求をどんどん肯定して行きたいと思う。
もう大人になってきているから、これらの個人欲求を追うことで、他人への思いやりを無くしてしまったりはしないと思う。
むしろ、自分の欲求にもっとダイレクトになった方がモチベーションや必死さはキープし続けられると今では思っている。
欲に際限が無いなら、モチベーションを掻き立てる源泉として最適なはず。
実際GWは、沢山洋服や靴について調べたけど、欲しい気持ちが強まって、仕事のモチベーションにもなっている気がする。
2.チャレンジ精神
「経営者の最大の目標は引退である」と良く言われる。
僕もそう思っているけど、それを究極的に実現してしまったら、何を頑張ればいいのか考えていた。
最早人事だけなんじゃないか?とか。
経営は、ワンピースの麦わら海賊団に良く例えられる。
圧倒的なビジョナリストがいて、仲間が助ける構図。
でも良く見落とされてると思うのは、ルフィは強くて、最後にはラスボスを倒すということ。
組織のリーダーたる者、いざという時に最強である安心感が必要で、何かで世界一になる必要があると思う。
僕も、今取り組んでいる
・動画マーケティング
・音楽×IT
などなど、どれかはわからないけど、一番を目指してチャレンジし続けたい。
そして、そのチャレンジは誰よりも愚直で、徹底された努力で無ければいけない。
情熱を探すことは辞めた
この記事の「パッションクラフティング」という考え方にとても共感した。
一番情熱を燃やせることではなく、一番貢献できることを頑張って、情熱を育てていくという考え方。
「やりたいことを見つけるにはどうすればいいですか?」という質問が多くて、より一歩進んだ意見をしたいと思って書かれたらしい。
テレビには、野球選手やサッカー選手のように、小さい頃から一心不乱に一つの夢に対して努力してきた人が沢山出てくるけど、僕はサッカー選手は諦めてしまった。
だから、今さら情熱を探すのではなく、今できることで一生懸命コミュニティにおける一番を目指す。
そしてそのコミュニティやできることを広げ、掛け算型の個性を強化する。
そのために、「猿のようにハマり鳥のように飽き」て、どんどん色んなことに本気でトライしていきたい。
チャレンジ精神も欲求とともに無限に育てていく。
明日が楽しみになってきたところで、今回はおしまい。
引き続きどんどん成長していくし、会社も成長させていきます!
信頼を得るための先手報告
スイミー理論
株式会社TORIHADAはお陰様で30人を超え、組織っぽくなってきました。
僕も含めて、若くて未熟なメンバーばかりですが、凡庸な人間が集まって非凡なことを成し遂げることこそ、チームとして物事に取り組む面白さだと思います。
つまり、株式会社を営む意義は組織力を強化して、一人ではできないことを実現していくことだと考えています。
謙虚に努力し、鼻息荒く貪欲に働き、チームワーク・集合知でお客様やマーケットの信頼を得ていけば、自分たちより個々のスキルが高いチームにも勝てる可能性があります。
それこそがTORIHADAが大事にしているスイミー理論です。
個々が雑魚でも、一致団結すれば大きな魚になれるはずです。
スイミー | 好学社より画像拝借
"信頼"が重要
スイミー的成果を収めるためには、如何に信頼を得るかが一番大事だと思います。
自分自身への信頼(自信)、チームの仲間からの信頼、お客様からの信頼です。
個々が努力することももちろん前提として重要ですが、すべては信頼を勝ち取るためだと言っても過言では無いと思います。
今日は、社内向けに、信頼を勝ち取るためのアドバイス(自戒も込めて)をブログにしてみたいと思います。
信頼を得るための近道 ー 報連相
信頼を得るためには沢山の努力が必要だと思いますが、報告・連絡・相談といったコミュニケーションをしっかり行うことが何よりも簡単で重要な一歩目だと思います。
逆に言うと、これができないと、みんな間違えない問題で減点されてしまうようなもので、相対的にハンデが大きくなります。
僕も前職の時、報連相もっとしてよーと言われて育ちました。
新卒の頃は特に報連相が上手くなかったな〜と思うのですが、その理由として、大きな一つの誤解があったと振り返ります。
報連相の大きな誤解
その誤解とは、「何か起きた時に報連相すればいい」ということです。
前職で仕事がパツパツになり、「100%の力で100点を目指すのではなく、30%の力で60点を取るように意識しろ」と上司に言われていました。
その上司のおかげで、働き方が代わり、仕事を早く終えられるようになりました。
仕事を早く終わらせるコツは、当たり前なようですが、やらなくていいことをしないことです。
やらなくていいことをしないためには、作業や何かをやる時に、少しずつアウトプットのすり合わせをして、やっていることが無駄じゃないか確認をする作業を細かく入れればいい。それだけでした。
それに気づいてから、お客さんにも上司にもパートナーにも、事前にしっかりすり合わせて、進めながらずれてないか確認する癖がつきました。
つまり、「報連相とは、何か起きた後ではなくむしろ、事前や進行中に行うものだ」ということに気づけたのです。
そしてこの意識を持つようになってから、お客様やパートナーの期待を裏切ることも少なくなり、信頼を得られるようになったと感じています。
この経験から、先手報告は信頼に繋がる行動の第一原則だと考えるようになりました。
報告と実行における、先手・後手のマトリクス
なんとなくその温度感を伝えたくて、先手報告の重要性をマトリクスにしてみました。
前提
後手の報告・実行:誰かに言われてから報告する・実行すること
先手の報告・実行:誰かに言われる前に報告する・実行すること
A. レギュラー
このゾーンが多分一般ビジネスレベルだと思います。
仕事を振られたらまず進め方を相談し、期日見込みを報告するタイプです。
そして、その期日までに実行します。
このゾーンの人たちは仕事のクオリティや人柄などによって、更に細分化され、仕事が沢山来る人と来ない人が別れていきます。
B. 準レギュラー
このゾーンはスキルが無くても意識次第で分類され得る、実は評価される若手タイプです。
仕事を振られたらまず進め方を相談し、期日見込みを報告します。
でも、なかなか経験やスキルが無くて期日までに実行できなかったり、アウトプットレベルが低いため、あまり緊急度や重要度が高い仕事は来ないかもしれません。
ただ、できないことが見えたタイミングですぐ進め方や期日について相談するため、信頼自体は溜まりやすく、お客さんにもチームにもチャレンジさせてもらいやすく(可愛がられやすい)、お客様やチームと一緒に成長でき、こういう人が前職でいうとマネジメント職になるのが早かった印象でした。
C. サブ
このゾーンはスキルや自頭が良いけど、評価されにくいタイプ。
仕事を振られたら、完了するまで報連相が無い。何なら完了しても無いことも有る。
このタイプは「優秀だな」という印象は持たれるが、そもそも期日も擦り合っているわけではないので、信頼を得ることにはつながりにくい。
局所局所で仕事は勝ち取れるものの、レイヤーの上がる業務はなかなか来ないんじゃないでしょうか。
D. メンバー外
これはもう論外。言われたことを受動的にこなすしか無い、AIとかにまっさきに取って代わられそうなタイプ。
まず先手報告を意識してみる
つらつらと書いてきましたが、信頼を得る一番簡単としては、実行か報告かでいったら、まず報告だけでも先手を取ってみる、というのを是非TORIHADAの若手に意識してみて欲しいと思います。
兎に角先手報告で、不安やストレスを無くす癖をつけるような働き方がおすすめです。
ほんのちょっとの意識の差ですが、大きく差がつくところです。
囲碁の先手理論
僕の趣味の囲碁では、先手を取ることがとても重要です。
重要な局面で相手が対応せざる得ない手ばかり打つことで、先手を取っている時間が長ければ長い程、ゲームの主導権が握れます。
そのため、大きく得ができるが後手を引いてしまう一手よりも、得は少なくても先手を取れる一手がプロ好みの手です。
常に先手を取って、リードしていくことが成果への第一歩というのは、ビジネスでも変わらない大原則では無いでしょうか。
監督の教え
僕は小学生の時からサッカーをやってきました。
これまで色んな監督・コーチからサッカーを通じて色々なことを教わって来ましたが、あるインターンが日報に"闘争心"というキーワードを書いていて、小学校の時の監督から口酸っぱく教えられてきたことを思い出しました。
"挑戦者の気持ち"と"闘争心"が大事だ、とずっと言われてきました。
勝ちそうな時程決して驕らず、チャレンジ精神を持ち、無謀だと思われるような負け戦でも闘争心を持ってぶつかっていく、ということでした。
最近ほんの一部の領域については、会社として少し自信が出てきた気がしています。
とはいえ現実は、市場におけるシェアはその領域でも全然ですし、もし今後順調に経験を重ねられたとしても、絶対にあぐらをかくことはできません。
常に、「僕たちは挑戦者である」という気持ちで、独自の価値を提供できるように精進して行かなければいけない。
また、最近社内で「詰められて気を落とした」といったような声を聞きます。
僕も今週はあるパートナーにこっぴどく叱られましたし、それは本当に正論で、自分が恥ずかしくなり、ちょっと気を落としそうになりました。
しかし、そんな時こそ"闘争心"を持って、
「悪いところは素直にお詫びして、指摘も全部反省しきって逆に気に入られてやる!」
「この悔しさをバネに、他の人よりこの失敗から何倍も学んでやる!」
とすぐに前を向いていきたいと思います。
つまり、"闘争心"とは、目の前の敵にだけ向けるものではなく、"戦うのが怖くなった自分と戦う力"だと思うのです。
挑戦者の気持ちと闘争心を持ち続けることで、どんな時でも、
謙虚に勤勉に、諦めない姿勢と行動への情熱を伸ばし続けたいと思います。
【TORIHADA社内向け】自信を持つために
"自信"をgoogleで調べると⦅自分の価値・能力を信ずること。自己を信頼する心。⦆だそうだ。
「自分を信じる」ということだ。
僕の"自信"の定義はもう一つある。それは、
「自(おの)ずと信じられる」ということ。
自信を持とうと思う時は大体自信を無くしている。
そんな時に、自信を持とう、と自分に唱えても、大抵意味が無い。
自信を無くすことが無いように、自ずと信じられる状態、勝手に自信を持っている状態を保つことが重要だ。
今自信を持っているのであれば、その状態をキープする努力が先手力である。
では、自分を「自ずと信じられる」状態を作るためにどうすればいいか。
能力とは、情報・スキル・経験による瞬発力や判断力のことだと、僕は考えている。
インプット、練習、アウトプット、それぞれの量と質である。
その能力が、比較対象と相対的に優っていると感じられる時、人は「自ずと信じられる」のでは無いだろうか。
具体的な例として、僕が一番尊敬した先生に「先生は大学にはかなり出席されたんですか?」と聞いたら「可能な限り行きませんでした。大学の教授より本を読んでいたので。学びがありませんでした。」と言っていた。
彼は情報において、大学教授と自分を天秤にかけたのだ。
つまり、
・ベンチマークする人よりも情報で武装し
・ベンチマークする人よりもスキルを磨き
・ベンチマークする人よりも経験をする
ことができれば、理論的には自信が持てるはずである。
逆に言えば、自信が無いなら、インプット・練習・アウトプットをより繰り返すしか無い。
最後に、ビジネスにおいてポイントとなる2つのことに触れて終わりにする。
一つ目は、このベンチマークは日々変わる、ということである。
今のTORIHADAの目線は個人ベースでは、サイバーの同期だったり、大学の友達だったり、経営者仲間だと思う。
ただ、僕たちが真の意味でTORIHADAに向き合うなら、イーロンマスクや孫さん、ビートルズやウォルトディズニーとでさえ目線を合わせ、更にオリジナリティを模索しなければならないと思っている。
黎明期の今だから通用することは、僕たちが成長した先のステージでは通用しなくなることに自覚的でなければならない。
常にベンチマークを先に据えて「自ずと信じられる」準備をする必要がある。
それを日頃からしていないと、環境が変わっていることに気付いた時には、時すでに遅し。
自信の無い日々に突入することを自覚せよ。
次に、一人一人には限界があるということだ。
例えば時間という制限はみんな均一で24時間だ。
今から一日24時間を仮に5年くらい頑張って、孫さんに情報・スキル・経験で追いつけるだろうか。
それは不可能だ、ということを真面目に受け止めるべきだ。
ではどうするべきか。
それは集合知で戦うしか無い、というのが僕の結論であり、ランチェスター戦略の基礎である。
TORIHADAは幸いにして、採用へのプライドを持ち、実際の従業員の志の大きさやダイバーシティは強みになっていると思う。
僕たち全員の個性の爆発を掛け算によって倍化する、そのシナジーを大きくして、なんとかショートカットするしか、孫さんと戦える方法はない。
もちろん、ソフトバンクの方が大きなチームだが、集中した業界や狙う事業においては数的優位も作れるはずだ。
以上まとめると、自信を持つためには、常に個人が意識的に視座を高め、インプットを怠らず、圧倒的に努力し、チャレンジして経験を買うことが重要だ。
そして、その個人がチームワークの重要性を認識し、グループシナジーを最大化していくこと。
それによってチームの成員が、更に"自信"をもつこと。
その繰り返しで僕たちは自信を持て、強くなる。
と書きつつ、実際には、自信を持つことは凄く難しいこと。
なので、僕はあくまでも起業家という黄金のエルクを演じようと努めているだけ、ボスの教えを守っているだけなんだけどね。
(黄金のエルクが気になった方はTORIHADAのバイブル、愛と幻想のファシズムを年末読んでみてね)